5蔵元、20銘柄の輸出可能な日本酒を香港のインポーターにご提案

香港への輸出もスタートさせたいと考えていた時に

ご縁があってご提案できるチャンスがきたので、早速積極的に動いています。

 

香港へ既に輸出されている蔵元さんは沢山いるので、新しくご提案する場合は、まだ出されていない蔵元・銘柄に絞りをかける必要があります。先週から、お付き合いのある蔵元さんに色々と声をかけました。その中から、今回は合計で5社の蔵元さんの酒、合計20種類ぐらいのラインナップを提案したいと考えています。

 

何社かは、「以前は香港に出していたのですが、最近はやってなかったんです。」

という話もありました。

 

聞くところによると、取引があってもフェードアウトし、長く続かない場合もあるのだとか・・・。

競争率が激しいエリアなのは当然ですし、進出・撤退をするケースも結構あるようです。

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  • Intoroduction
  • Growth
  • Maturity
  • Decline

の4つのステージと、よく言いますが、

市場としては、もう結構良い山を登っている所でしょうか・・。

 

競争は激しい市場だと思いますので、よりモチベーションが高くなりますね。

ハードルが高いほど、遣り甲斐があるって事。

 

うちみたいな、後発組は、

何だかんだど理由を付けずに、まず積極的にActionを起こす事がポイント。

 

 

相手の事を考えて、行動する

 

「もしも自分が相手の立場だったら・・・」

と物事を考えると、まだ自分が扱ったことのない商品をコンテナ1つ分買いつけるのは、

結構ハードルが高いというか、勇気が必要ですよね。

 

500万円、1000万円の仕入れは、誰でも神経を使うはずです。

 

つまり、相手にとって出来るだけ分かりやすいプレゼンを最初の段階から出来ないと、

スルーされる訳です。

 

「この人、何言ってるか分からないや。別の人に聞こう」

って思ったりしますよね、誰でも。

 

商売でスルーされるという事は、ビジネスチャンスを逃すような物。

僕は今、逃すチャンスは1つも無く、どんどん掴んでいきたいと思ってます。

 

  • 価格だけ見ている人
  • パッケージデザイン
  • ブランド名

等、商売をやっている人は、それぞれPriorityが異なります。

 

設備が整った大企業とは異なる中小零細企業は、価格では負けるかもしれませんが、

その他の所はカバーできるはずです。

 

輸出エージェントとして、動く僕らは、

蔵本さんだけでは出来ない所をカバーしないと存在する意味がありません・・・。

 

ですから、大事な仕事のひとつとして

  • 現地輸入者への提案
  • 条件等のナゴシエーション
  • 輸出後のフォローアップ

があると思います。

 

今回の、この香港へ輸出プロジェクトに関しては、まだ最初の入り口にも入っていない状況。

でも、良い提案が出来ればプロジェクトが形になるかもしれません。

 

という事で、僕が今集中するのは、

蔵元さんとのやり取りと、輸入会社さんへの提案資料をまとめる事。

 

今日は、岐阜県の蔵元さんから香港のインポーターに提案する酒のサンプルが届きました。

 

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まずは、送って頂いた酒を全部テイスティング。

 

大吟醸の2つは、クリーンインパクトといった感じの第一印象。

スペックはどちらも似ているのに、味や香りに違いがあるので、日本酒の奥深さを感じました。

 

1つめの大吟醸はクリーンでも、ちゃんとBodyもある感じ。

2つめの大吟醸は、香りがユニークな気がしました。

うっすらとどこかにCitrusの様な、何かスッキリ・サッパリとした爽快な香りを感じました。

 

続いて、純米酒と本醸造をテイスティング。

Hidahomareという酒米の酒で、どちらもEarthyという印象を持ちました。

This refreshing sake leaves a smooth, dry finish. とコメント。

 

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今日は11銘柄のシートを作ったので、結構エネルギーを使いました。

 

実は、週末も別のプロジェクトのシートを2蔵分作りまして、

最近はテイスティングノート作りが続いています。この作業、かなり神経を使いますね。

自分のコメントで第三者の理解度が変わる訳ですから、シッカリとコメントを書く必要があります。

 

 

こうやって貿易実務の経験値が付く

 

「輸出ビジネスを始めてみたいのですが」という相談を受ける機会はよくありますが、

その中から本当に「この人なら出来そうだな!」と思う人は殆どいない・・・。

 

 やっぱり、こういう頭を使った仕事も多いし、

海外とのやり取りが出来るスキルってのはBottom line。

 

「物を買い付けて、送り出して」

という作業に目がいく人も多いけど、実際は商品を輸出出来るようになるまでの

プロセスに時間も労力もかかる。

 

それが出来ないと、海外の輸入会社さんには買ってもらえない訳だから、

実務が出来ないと話しにならないって訳。

 

意外と、

「貿易実務を簡単でしょ」

的に思っている人が多い気がするけど、僕はそう思っていない。

 

サンプルを送る時でも、ちゃんと現地に届くように!っと神経を使うし・・・。

 

 提案の資料作り~始まり、やり取り、実際の輸出実務・・・、

どれも毎回勉強になるし、その都度経験値が付くのが、とにかく嬉しいな!っと思います。

 

とにかく、他の誰かがいきなり出来ない事、

そう、Entry Barrierが高いものを自分のスキルにして、1つ1つプロジェクトを成功させていきたいですね!

 

今年の目標は5万本の輸出です!!


投稿日: 作成者: Yoshi Nakano
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