外国の方を魅了するプレゼンが出来るか?は、とても重要

約1週間ほどの滞在予定で、カナダから酒類業界の関係者が視察の為に来日しています。

僕は、彼らが日本にいる間ガイド役をしたり、何箇所かの酒蔵に連れて行きます。

 

今日は仙台へ向かいました。

 

仙台、勝山酒造の伊澤治平さんのModern Shudo Lessonを彼らにも体験してもらう為です。今日は、50名の参加者のイベントに特別に参加させて頂きました。急遽参加する事になったにも関わらず、快くOKしてくださった、伊澤さんにSpecial Thanks!です。いつも親切にありがとうございます。

 

まず、彼らが驚いたのが、日本酒とワインの共通点・違いをレクチャーされた事です。日本酒造りの事は分かっても、ワインにも詳しい蔵元は実はそんなにいません・・・。治平さんは、ワインソムリエでもあるので、両方について詳しく語る事が出来ます。凄い強みですよね。

 

”Wine and sake? Is he crazy??”

これが彼らが受けた最初のショックです。

 

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そして、ワインと味比べをする為に、Denの登場です。

自分の造る酒に、よほどの自信がないと出来ないプレゼンですよね。

海外から来た酒類業界の方々を相手に、「どんなレッスン・プレゼンを続けるのか?」と考えただけでも、

ワクワクするスタートでした。

 

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ピザと赤ワイン。

ピザと勝山の酒。

さあ、どちらが味をEnhanceするでしょうか?

気になる方は、是非試してもらいたいです。驚きの結果がまっています。

Oh my god!

大きな声でコメントが会場に響きました。

 

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伊澤さんが他の蔵元と大きく異なるのは、酒の味を伝えるだけでなく、ホワイトボードでも詳しくワインと日本酒についての講義が出来るところです。相当な場数を踏んでいる人でなければ出来ないレクチャーです。そして、食事の知識も必要です。それらを備えている方だからこそ可能となるコースが、このModern Shudo Lessonです。

 

次は、Creamy Foodに合う勝山の酒、Genを頂きました。

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ブルーチーズがソースの中に入っている、パスタです。

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なぜ、和食だけでなく、こういった洋食とも相性が良いのか?

それが勝山の酒が持つ魅力です。

 

そして、彼らが驚いていたのが、喉越しについて。

喉を焼くようなHeatは一切感じられない勝山の酒に驚き、

I’ve never had such clean, smooth, complex and flavorful sake in my country!

と言ってました。

 

思ったとおり今回のゲスト2人は、このOnce in a life timeかもしれない貴重な時間を楽しんでいました。

 

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「酒+新しい取り組み」に興味がある方は一度、伊澤さんのModern Shudo Lessonを受けてみると色々と参考になる事が多いと思います。それか、Modern Shudo Bookを買って読んでみるだけでも刺激があるはずです。

 

”think outside the box”

 

という事を感じられるはずです。

 

新しい酒文化にチャレンジしたい方は、この本は、本当に目から鱗だと思います。楽しみながら読めるし、素直に学べるはずです。その時に、伊澤さんがどれだけ先を進んでいるかもよく理解できると思います。その位、次元が違う事を実践し、普及させようと積極的に活動をしているのが、伊澤治平さんです。

 

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あっという間の2時間でしたが、とても充実した、中身の濃い時間を過ごす事が出来ました。

 

特に外国の方は、ビールやワイン、ハードリカーに馴染みがあっても、SakeはまだまだHidden Mysterious Drinkなはずです。そんな彼らに興味を持ってもらうには、既に知っているワイン等を引き出し、

  • 似ているところ
  • 異なるところ
  • 酒についての新しい発見

を体感してもらうプレゼンは、有効なアプローチの1つだと思います。

 

たまに、

「日本酒は何にでもあう酒なんだから、わざわざ洋食やワインを持ち出すことないよ!」

という方もいますが、

「洋食やワインを持ち出してみて、海外の方がどの様な反応をするか?」

を見てみるのも大事だと思います。試しても無いのに、否定するのは勿体無い。

 

頭は硬くなると、自分の目線でしか話を聞けないし、話のリターンも出来なくなります。

柔らかく使い、視野を広げる事で、「新しい発見」をするチャンスが生まれるはずです。

 

 

この様な時間を共有できると、日本酒の海外市場開拓と、更なる発展を強く感じます。今後、Made in Japanの日本酒は海外で色々な厳しい場面に直面するでしょう。Attentionが増えれば増えるほど競合も増え、そしてマーケットが活性化されていくはずです。

 

僕は日本酒が海外で伸びるには、「魅せるプレゼン」が必要だと思います。ブースを出して試飲だけやるのではなく、プレゼンをする事で商品を説明する事が出来ると、「興味を持っている人達」にもっと理解を深めてもらえるはずです。

 

 

勝山酒造の酒造り、Behind the scene

 

次の日、伊澤さんは米が作られている市内の田んぼへ僕達を連れて行ってくれました。

 

説明にも熱が入ります・・・。何故なら昨日、伊澤さん自身も田植えをしたから・・。伊澤さんは、通訳なしでも全て説明できるところが凄いですよね。海外での生活が長かっただけあって、強みでもありますね。Frenchでも問題なく説明出来そうなので、今度はフランス人を連れて行けると面白いかも・・・。

 

そして、水脈の滝へも連れて行ってくれました。

 

この場所、あまりにも美しすぎるので、観光の方にも知られたくないような場所です。新緑の色見と、流れる水の色、そして深い青・・・、物凄い景色が数メートル先にあります。

 

蔵では、一つひとつの工程を細かく説明してくれました。

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タンクのカバーを開けた時の、あのフワっとする香り・・・。

 

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まだタンク内に入っているFizzyな感じの酒をテイスティング出来るのも、蔵見学の時ならではの最高の一杯ですね。

 

今回Lessonと特別なプライベートツアーをしてくださり、

ゲスト2人も僕も本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

 

伊澤さんのLessonから色々なヒントを感じ取ることが出来、

こういった取り組みの重要性をあらためて感じました。

 

Think about it for just a moment….

Are you going to stay in the box, or make your move to get out of the box?


投稿日: 作成者: Yoshi Nakano
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