「何百ケースも輸出して、一体その酒はどこで売られているの?」
よく受ける質問です。
蔵本さんからも、「何州のどんな店で売られているのかね?」と聞かれる事もあります…。
ということで、実際に日本から送った酒が、どんな現場で売られているか?
の事例をご紹介したいと思います。
日本酒を海外市場で売ることの難しさを知っている業界人は、よく言います。
「棚に1本分の酒スペースをとってもらう事が、どれだけ難しいか…。」
その通りですよね。
売れるか、売れないのか?分からないの様な商品を棚に置くよりは、回転率が良く、そして利益率の良い商品を並べないと商売にはならない訳です。特にマーケティング最先端のアメリカ市場では、数字がシビアにYes or Noを語ります。彼らは、システム化して、商品管理をかなり細かく行っているので、人気のない商品は、時間が経つとFade outし、その棚に戻ってくる事は殆どないといわれています…。
そんな市場で、どの様に売られているのか?
例えば、大手スーパーの酒販売セクションで売られていたりもします。
かなり競争率が高い売り場なので、継続的に販売してもらう事が当面の目標です。
ビール、ワイン等を売っている、ショッピングセンター内の酒屋さんにも扱ってもらっています。
酒のプロの店のOFFICE?にて、色々と商談。
こういった商談の場に、Enter出来るか、どうか?
がまず第一歩。
そうじゃないと、「輸出したい!」という気持ちだけでは、プロジェクトは継続しない…って訳。
現地で売れれば、次のオーダーが入る訳ですから、その流れを構築出来ないと、意味がないですよね。
飲食店でも取り扱ってもらえる事が出来れば、またビジネスチャンスは広がる。
ちなみに、普通に日本酒を持ち込んで営業をしても、
「No, we do not need it, we are not interested.」
と言われる事ばかりで、新規開拓が出来ない会社が沢山あると思います。
「戦略と、抑える所を抑えるコツ」がないと、現地で酒を売ることは、かなり難しいと思います。
まず第一に、日本から輸入されてくる酒は
- 価格が高い
- 興味を持つお客さんがいるか不明
- Sakeを知らないお客さんが多い
などなど、ハードルは高いです。
その難しいハードルを、どう乗り越えるか?
がポイントですよね。
まだまだ続く難しいチャレンジですが、さらに強化して、どんどん攻めて行きたいと思います。
今後が更に楽しみな市場です。