佐賀県の天吹酒造さんの蔵見学をさせて頂きました。天吹酒造さんの酒は「花酵母」をよく使用するという、独自性がある酒が特徴的です。また、パッケージやカタログ、ウェブサイト等のマーケティングツールもデザイン性が高く、そして色もきれいなのが印象的です。シンガポールへの輸出プロジェクトでお世話になっております。
蔵の敷地はとても広く、建物と木がきれいで、とても見応えがある蔵です。
木下さんは日本酒は海外にもよく足を運ぶそうで、ワインもお詳しく、勉強になるお話を沢山してくれました。国内の日本酒の事だけではなく、海外のワイン等にも興味がある蔵元さんは、色々な事にチャレンジをされる傾向があるように思えます。
こちらが酒造りをしている、蔵の様子。
通気性が良い蔵だなという印象を受けました。一緒に同行してくれた吉田さんが言っていましたが、多湿の蔵は酒造りの際に独特の香りが移るので大変だそうです。天吹さんの蔵の中は空気の流れが良い為か、とてもクリーンな感じでした。
壁も天井も木製で、かなり太い木が使用されています。100年以上は経っているという説明を頂きましたが、木がこんなに長い年月経っても現役で健在している様子を見ると、当時の建設技術や代々のメンテナンスの良さの凄さを感じます。
2階部分はこのようになっており、たまにイベントも行われたりするそうです。この蔵の中で結婚式をされた方がいるとお聞きして、とても驚きました。
蔵見学後は、お勧めのラインナップを試飲させて頂きました。この時期なので、フレッシュな酒も多く、新鮮な味を楽しむ事が出来ました。
花の蜜から分離された花酵母を使用しているそうです。
例えば・・・、
- いちごの花
- ひまわり
- ベゴニア
- コスモス
- しゃくなげ
- 月下美人
- マリーゴールド
- なでしこ
- アベリア
酵母によって華やかなアロマの酒や穏やかな香りの酒になるので、その個性の違いを全て試飲で比べることが出来たのは、とても貴重な体験です。「伝統と新しさの調和」にチャレンジしている蔵元で、その様子を実際に見ることが出来たので嬉しいです。
「Strawberry Flower Yeast」と聞くと、興味を示す方も多いのか、よく売れているとインポーターが言っています。確かに、いちごって想像しやすいですよね。
雄町酒米となでしこ花酵母を使用した、純米吟醸がアメリカのインポーター好みの味かなと思います。どの酒も食事とのペアリングに相性が良さそうです。和食レストランのシェフも喜ぶような味わいの酒が多いと思いました。
海外のインポーターの中でも、レストランをメインに卸している方へ積極的に提案していきたいと思います。