シンガポールへ日本酒を急遽空輸して輸出

「数点のラインナップが品切れになりそう・・・。」 という話をシンガポールのインポーターが知らせてきたので、急遽空輸で送る事にしました。シッピングコスト等は前々から把握していたので、かなりスムーズで手配する事が出来ました。それと、取引がある空輸会社にお願いすると、仕事も効率的に進みます。

 

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今回のポイントとして:

  • 割高な空輸コストをいかに抑えるか
  • 通関を一発で通す為の書類準備
  • 最短で、インポーターの倉庫に届けるには?
  • 酒へのダメージは大丈夫か?

これらがありました。

 

 

【コストについて】

今まで何回も空輸でサンプルを送ったりしてきましたが、一番ネックとなるのが輸送コストでした。例えば、一番最初にサンプルを発送した際は、約半分の酒が流通の際に破損となり、時間・コストが2倍かかった苦い経験があります。その際は1箱4万円のコストがかかっていましたので、何だかんだで8万円も輸送費がかかりました・・・。

 

今回は、空輸を極力安くして出す方法を使い、酒を発送しました。2年前に僕がやっていたやり方より大幅なコストダウンが可能となったので、僕も輸入者もAirを使いやすくなりました。

 

 

【各種の書類準備について】

商品が早く着いても、用意する書類に不備があると通関で止められてしまう問題があります。船の場合ですと、時間がある程度ある為、発送後に書類を見直す時間があります。相手国によっては、書類に盛り込む内容が異なったり、用意する書類も異なるので、神経を使う所でもあります。

 

この点については、過去に間違った点等を改善し、同じミスをしない事が大事。ですので、事例を読み返しながら、スピーディーに用意しました。悪戦苦闘すると、後々の仕事がかなり効率的になります。

 

 

【インポーターの手元に着くまでの時間】

船でコンテナを使うと何だかんだと1ヶ月は時間を見ておいた方が良いのですが、空輸の場合はかなり早いです。日本の空港を離れて数時間~数十時間後には現地の空港に着きます。その後、通関作業に進んでも数日以内でインポーターの手元に送った酒は届きます。

 

「品切れで困っている」という人に、商品が遅く着くようでは、空輸する意味が全くありませんよね。なので、時間のマネジメントが求められます。日本国内の一連の連携がポイントとなってくるので、そこの手配がポイントです。こういった時に、蔵元のご協力が大事となります。仕事をスムーズに出来る方と一緒に出来ると、スムーズに物事が進みます。

 

 

【ダメージ・リスクについて】

以前の痛い経験から、「どうやったら、割れずに現地に届ける事が出来るか?」が毎回、僕のテーマでもあります。自分の手元から荷物が出て行くと、後は途中で任せる流通業者さんの”扱い”を信頼するしかありません・・・。でも、一般的に重たい荷物は下に置かれ、その上に次々の貨物は乗せられていくので、梱包も大事になってきます。また、今回は高級な酒も送ったので、万が一それが壊れたら・・・というリスクもありました。ここは大事をとって保険をかけて輸出する事にしました。

 

 

無事日本を離れた瞬間に嬉しいお知らせ

 

今回の酒ですが、金曜日の夕方18時のフライトで飛ぶスケジュールで空港を出ました。次の日、まだインポーターの手元には酒は着いていない状態なのに、インポーターから連絡がありました。まだ通関手続きは通っていないけど

「Well, some sake lineups are already sold out, it surprised the hell out of me. 」っと。

 

本人自身も驚いていましたが、送った僕も驚きました。手元に来る前に売り切れなんて・・。

 

近々コンテナで輸出しようと話を進めていたのですが、ラインナップによっは品切れも起きたりしているので、もう一度Airを使う事となりそうです。今回のスピード感と、コストで出せるのであれば、今後も場合によっては頻繁に使うかもしれません。いずれにしても、海外のインポーターの、その先の業者さんやお客さんにとって酒が入手できる状態をキープしないといけないので、問題を解決できるように対処していきたいと思います。

 

良い空輸方法を使えると、ビジネスチャンスがまた広がりますね。


投稿日: 作成者: Yoshi Nakano
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