酒造りと米作りの両方に力を入れている、
新潟の恩田酒造さんの酒蔵を見学させて頂きました。
このスタイルを聞いて、以前耳にした事がある6次産業という言葉が頭に浮かびました。
貴重な機会ですので、酒造り以外にも、米作りについても色々と聞かせてもらいました。
僕の事務所がある横浜市や、住んでいる鎌倉市では田んぼを見かけることがありません・・。
でも、自分が青森の田舎に住んでいた頃は、よく田んぼを見ながら自転車を走らせたものです。
ですので、田んぼが見れると、昔を思い出してしまいテンションがあがります。
恩田さんは、自分で一本 〆や五百万石を育て、その米を酒造りに使用しています。
そして、蔵の後ろに田んぼがあるので、その場で色々なお話を聞かせて頂きました。
8月の終わりの頃の稲穂を手にとってみると、結構ズッシリとした重みを感じます。
日の当たり具合によって、緑色~黄金色のような色になります。
そして、場所によっては、稲刈りが始まっていました。
恩田さんが大事に作られている酒米は、こんな感じに育っていました。
葉はシャキっとし、薄い緑色~黄色。
殻を取ると、こんな感じの玄米になっていました。
恩田さんは、さらっと殻を割るのですが、僕は1分くらいかかったかもしれません・・。
やっぱり慣れている人は、早いですね。
米の収穫はもう直ぐのようです。
地震から立ち上がった酒蔵
2004年10月23日(土曜日)17時56分に最大震度7を観測した大きな地震があったそうです。実はこの時は、僕はまだアメリカの大学にいたので、オンタイムで被害の大きさを目の当たりにはしていません。海の向こうからインターネットのニュースで読んだ程度でした。
恩田さんの話によると、地震が起きた時は辺りも暗くなっていた為、物事を確認するのが大変だったとの事。確かに、暗闇の中で大きな地震が起きたら、地震の怖さは更に倍増しますよね。
特に長岡は地震の揺れが大きく、酒蔵は大きな被害を受けたそうです。
酒造りシーズンが本格的に始まるタイミングでの地震だったので、想像するだけも恐ろしいですよね。
地震の後から立ち直すには、とても大変だったそうですが、恩田さんのお酒を好きな方々や、まわりの皆さんのお力もあって蔵を再建する事が出来たそうです。
僕が見学させて頂いた蔵は、震災の後が見えないくらいキレイな状態でした。
恩田さんの酒は、米の味をよく引き出している酒という印象があります。
そしてスッキリとするDryな口当たりも特徴的です。
夜は、長岡市内のお店に行き、お酒を飲みながら沢山のお話を聞かせて頂きました。
こちらのお店は、新潟以外の酒が色々あって面白かったな~。
マスターが凄い酒への熱意がある人で驚きました!
お店で楽しそうにマスターと酒の話をする様子や、他の地域の酒も色々と飲んで
味の研究をされる様子が、酒造りへの熱意を感じられる一面でした。
とても素晴らしい時間を過ごさせて頂き、感謝です!