「越の鶴、壱醸」を造られている、越銘醸さんを見学させて頂きました!
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長岡市内から車で移動をして、どんどん山深くなり、
蔵に近づくに連れてワクワク感もUPしました。
気が付くと、今までFlatlandで田んぼが広がっていたのに、
斜面を上手に利用している棚田が見えました。
一つひとつの田んぼの大きさは小さめに見えたので、農作業は大変なんだろうな~
と思いながら眺めました。
そして、蔵に到着。
この通り(商店街)の建物は、皆さん統一感がある雰囲気があって、地域の人の結束力が強そうに見えました。
「うちの蔵は、本当に昔ながらの酒造りをやってる蔵だよ」
と言って、蔵を案内してくれたのは武藤さん。
とても丁寧に、ご対応をしてくださる優しい方です。
そして、特に米作りの話を熱心に教えてくれました。
6年ほど前から自分達でも米作りを始めたそうですが、「この米なら面白い酒造りが出来そう!」
と納得いくまでには、約5年ほどの時間がかかったそうです。
「最初はさ~、お前達にうまい米が作れるのか?と、自分たちを見ている農家の方々もいたと思うよ。だっけさ、米作り素人がさ、長靴はいて田んぼに来たって、直ぐに良い米が作れる訳じゃないでしょ。でもさ、地道に毎日毎日朝5時に皆で足を運んで、米作りを頑張っていったらさ、地元の方々も色々とアドバイスをしてくれるようになってさ、そのお陰で自分達が納得できる最高の米を作れるようになった訳さ~」
と話してくれました。
なんて泥臭い、でも素晴らしいStoryでしょうか・・。
かなり話を聞くことに夢中になりました。
造り手の経験に基づいた話を聞くことが出来るのは、かなり貴重ですよね。
蔵見学も、試飲も楽しみになりました!
通りから見た建物の様子では分かりませんでしたが、蔵はとても広い。
木造の蔵は、3年半の時間をかけて、昭和初期に造られたそうです。
不思議ですけど、この建物内はとても涼しい風が通ります。
会議室もクーラー無しで過ごせる位ですから、昔の人が作った建物は凄いなと思いました。
壁には、数々の受賞Certificateが・・・。
蔵の中は、こんな感じに外からの自然の光も入り、とてもキレイです。
「この辺は、冬は凄い量の雪がふるよ!」
って言っていましたが、新潟の人が言う凄い量の雪ってどの位だろう?って気になりました。
屋根から落ちてくる雪で、壁の高さまでになる事もあるそうです・・・。
白い息が出るほどの寒い時期に、このタンクで酒が仕込まれるのか・・・。
Funeを発見。
搾る時は、手間がかかるそうですが、昔ながらの作りを大切にするという意味でも今でも使用しているそうです。他の蔵で見かける事はありますが、使っている所は少ないようなので、現役の槽を見るのは、僕にとって貴重でした。
壱醸(いちじょう)21、純米大吟醸無濾過生原酒
「中越地震が起こった後、棚田を続ける農家の皆さんも減る傾向があったのさ。やっぱりね、1年、2年と米作りをしていないと、再び米作りをしよう!という気になるのは大変なのよ。そこで、棚田の存続の為にもという事で、蔵元や周辺地域の酒屋さん、飲食店関係者さん、ボランティアの方々が一体となって、米作りを始めたんよ。」
「そして、自分達が納得のいく米が出来た時に、あまりにも米が素晴らしくてさ、
この米を使って挑戦をしようと決めたんよ!」
という話を聞かせてくれました。
もう、ここまで聞いていると、本当に鳥肌が立ちました。
「どうやってそこまで精米するんだよ!?」という周囲の声もあったそうですが、
悪戦苦闘しながら160時間もの時間をかけて21%まで精米したそうです。
そして完成した酒。 数量限定なので、酒販店の方でも確保できないお酒だそうです。
武藤さんのお陰で、最初から最後まで充実した時間を過ごす事が出来ました。
試飲させて頂いた酒は、Lightな感じというよりは、シッカリとした味があり、
程よい辛口のキャラクターがあります。
海外の方にも是非一度飲んでもらいたい味だなと思いました。
冬にまた訪れる事が出来たら、また楽しそうです。